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『スコティッシュホールド』起源、性格、気をつけるべき病気、まとめ

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『スコティッシュホールド』起源、性格、気をつけるべき病気、まとめ

折れた耳が特徴的でその可愛さから猫好きに人気のあったスコティッシュホールドですが、Youtuberのヒカキンさんが飼い始めたことによりその認知度はさらに高まったように感じます。、本記事ではそんなスコティッシュホールドに焦点を当てて「性格」「体重」「寿命」「飼いやすいか?」「気をつけるべき病気」「長生きのための秘訣」について解説していきます。スコティッシュホールドの事が気になっている方、これから飼おうとしている方は必見です!

 

スコティッシュホールドの起源は?

「折れた耳が特徴!」で覚えている方も多いと思いますが、実は耳が垂れて生まれてくる確率は約30%で残りは不十分な垂れ方をしているか、たち耳で生まれてきます。これには遺伝が大きく関連しています。

名前の「ホールド」は、折れ耳という意味があり、「スコティッシュ」の意味はスコットランド産の、またはスコットランドのという意味で、その名の通りスコットランドの近くで生まれました。スコティッシュホールドが生まれたのが1960年頃。それほど古くからいる猫ではなく、歴史の浅い猫です。クーパーアンガスという場所の近くの小さな農場で飼われていた猫が産んだ猫の中に、一頭だけ耳の立っていない状態で生まれたのが起源とされています。この偶然生まれた猫の名を「スージー」と言い、その二年後にスージーが産んだ猫二匹も耳が折れた状態で生まれてきました。この時はじめて折れ耳が遺伝する事がわかり、1966年にイギリスの猫種血統登録団体に登録されました。主に繁殖家によって繁殖が開始されました。しかし、スコティッシュホールドの骨格や聴力の異常が多く見られるようになり、1971年に繁殖が一旦やめられました。しかしその後アメリカに輸出されるようになり、繁殖は再開されました。1970年代にアメリカンショートヘア、ブリティッシュショートヘアとの交配により、骨格や聴覚の遺伝性の病気の影響を少なくできる事がわかりました。

その後は遺伝の関係で約30%で垂れ耳のスコティッシュホールドが生まれるようになりました。そして世界中で知られる大人気の猫種になりました。

 

スコティッシュホールドの性格、体重、寿命、飼いやすいか?

 

性格は?

スコティッシュホールドの性格は、穏やかで人懐っこい、マイペースで愛嬌があり、鳴く事は多くても鳴き声は小さいです。比較的運動量が少ない猫でおとなしい子が多いです。子供や他のペットとも相性がいいです。また環境の変化にも強く、他の知らない人が来ても人見知りする事が少ないので、安心して人を呼ぶこともできます。

 

体重は?

猫の中でも平均的な大きさで、体重は成猫のメス猫で約3〜5キロ、オス猫で約3〜6キログラムです。

 

寿命は?

寿命は平均で10〜13年で、猫の平均寿命が14〜15年なので比較的短命な猫種です。が実際には20歳近く生きるスコティッシュホールドもいるので病気の予防の仕方などで大きく変わってくるようです。

 

飼いやすいか?

上記の性格等からスコティッシュホールドはとても飼いやすい猫と言えます!日頃のお世話としては、毛が長く密集しているので、できれば毎日、少なくても週に2〜3回のブラッシングが必要です。また折れ耳タイプのスコティッシュホールドは、耳の中に汚れが溜まりやすいので、耳掃除を丁寧に行ってあげてください。また折れ耳タイプの子は遺伝性の病気を発症する事があるので、定期的に動物病院で検診を行う事がおすすめです。

 

気をつけるべき病気!

 

骨軟骨異形成症

「骨軟骨異形成症(こつなんこついけいせいしょう)」はスコティッシュホールドが最もかかりやすい代表的な病気です。

骨軟骨異形成症は遺伝的な病気で、骨が正常に成長できず本来であれあば関節を保護している軟骨が、他の骨と同じように硬くなってしまう病気です。

スコティッシュホールドが、動きたがらない、足をかばうような歩き方をする、高いところから着地できない、足に触れられることを嫌がるなどの様子があれば、骨軟膏異形成症の可能性があります。

遺伝による病気なので確実な予防法がないのが現状です。なるべく激しい運動は控えて、段差を極力減らしてあげれれるように工夫するなどして、足への負担を軽くしてあげましょう。 そして早めに動物病院を受信する事が大切です。

変形した骨を治したり、変化を遅らせるような治療はないので、消炎鎮痛剤などを利用した関節の炎症を軽くする治療が行われます。

 

肥大型心筋症

「肥大型心筋症(ひだいがたしんきんしょう)」は心臓の筋肉が著しく肥大化し、動脈に血液を送る心臓の内腔が狭くなる病気です。血液の循環が悪くなり心臓が大きくなってしまいます。

心筋を構成する遺伝子の異常が報告されており、スコティッシュホールドは肥大型心筋症が多いとされています。

中でも、中高年のオス猫に多く見られる傾向にありますが、一歳未満の子猫でも発生する事があります。

初期の心筋症だと症状がほとんど見られませんが、心臓の機能が衰えるとお腹に水が溜まる腹水や四足がむくむなどの症状がみられます。重症化すると心臓から動脈への血液が送り出しにくくなるために肺に水が溜まる肺水腫を起こすこともあり、浅く速い呼吸をする、咳をするなどの症状がみられます。

動物病院では、聴診による心臓の雑音の聞き取りを行い、レントゲン検査で心臓の大きさの変化と肺水腫の有無を確認します。超音波検査は最も有効な検査方法で、心筋の肥大の様子や血流の異常を確認します。

また、心電図検査で不整脈の検診を行ったり血圧の測定も行います。拡張型心筋症に伴い腎臓や肝臓の障害を起こす可能性があるため血液検査も行います。

心臓の手術は困難なため、血管拡張剤や利尿剤を投与して症状を軽減する治療を行い、状態によっては酸素吸入をします。

多発性嚢胞腎

「多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)」は嚢胞と呼ばれる体液が入った袋が腎臓の両側にでき、次第に大きくなり腎不全を起こす危険性のある病気です。

遺伝性の病気と考えられており、長毛種の猫に多く見られます。

腹部が腫れるために胃が圧迫され食欲が低下する場合がありますが、痛みは伴いません。症状が進行すると体重の減少、食欲の低下、水をたくさん飲みはい尿量が増えるといった腎不全の症状が見られます。動物病院では超音波検査により診察が行われます。

遺伝性のある病気のため対策することは困難で、多発性嚢胞腎の遺伝子を持った猫を繁殖させない事が一番の予防法と言えます。

外耳炎

「外耳炎(がいじえん)」は耳の入り口から鼓膜までの外耳道という穴に、最近や真菌が入り込み異常に繁殖して炎症を引き起こす病気です。耳道に植物の種やホコリなどが入り込んだり、耳に寄生し激しい痒みを引き起こすミミヒダンダニなどの寄生虫が原因で発生することもあります。

外耳炎は折れ耳のスコティッシュホールドで多く発生します。

外耳炎になると、耳が赤くなる、耳垢が多く出る、後足でしきりに耳を引っ掻く、耳から異臭がするなどの様子の変化が見られます。外耳炎が悪化すると炎症が耳の奥へと広がり、中耳炎や内耳炎を引き起こします。さらに神経症状を引き起こす場合もあり、顔面神経麻痺、眼球が痙攣したように動く眼振、首を傾けるといった様子が見られる事があります。

重症化してしまうと外耳炎が治ったとしても、神経症状の後遺症が残る事があります。

また、耳を掻く事で耳道が厚くなり耳の穴がふさがってしまうこともあります。その場合は手術が必要になるケースもあります。

耳の病気は治りにくく、慢性化しやすいため初期の段階で治療して悪化させない事が大切です

長生きのための秘訣

 

長生きしてもらうためにも、病気になるリスクを減らして、定期的な健康診断等の受診を受ける事が大切です。

食べ物の管理

スコティッシュホールドは運動量が少ないので肥満になりやすいとされています。肥満は様々な病気の原因となり、心臓にも負担がかかります。遺伝的に関節系の病気になりやすいので激しい運動によるダイエットは関節に負荷をかける原因になります。1日の食事の量をコントロールして、適正体重維持に努めましょう。

また、室内で飼っている猫の死因の第一位は腎不全なので塩分の多い食事は控えるようにしましょう。

腎臓の機能が低下すると老廃物を除去する力が弱まり、体に溜まりやすくなるため新鮮な水を与えて飲水量を増やしたり、腎臓病用の食事に切り替えたり、食の管理に気をつける必要があります。

生活環境

スコティッシュホールドの足関節に負荷をなるべくかけないように、室内では段差を減らしましょう。また床が滑りやすいところでは敷き物を敷いたりすると尚いいです。

定期検診

定期的にワクチンを接種して予防できる病気は予防しましょう。一見健康そうに見えても知らないうちに病気にかかっていたというケースは多いです。早期発見、早期治療のためにも定期的な検診を受けるようにしましょう。

避妊・去勢手術

発情期に交尾できないと猫はストレスを抱えます。避妊・去勢手術は繁殖を避けるためだけではなく、ストレスを溜めないためにも必要な手術です。

メス猫は、子宮や卵巣の病気の予防にもなります。1回目の発情期が来る前に手術をすることで悪性で発症してしまうと完治するのが困難な乳腺腫瘍を高確率で予防できます。

オス猫は発情期に大きな声で鳴くのを防ぎ、おしっこによるマーキング行動の予防にもなるので、集合住宅で飼う場合はほぼ必須といってもいいでしょう。精巣腫瘍などの生殖器系の病気の予防にもなります。

 

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