猫がご飯を食べない原因は病気の可能性があります
猫がご飯を食べなくなる事は多いですが、病気が原因でご飯を食べなくなっている可能性があります。本記事では病気の時の特徴と対処法について解説していきます。
もしかしたら病気かも?
猫がご飯を食べなくなる原因について、まずは病気を疑います。成猫が1食分食べなかったというのはそれほど重要な問題ではありません。いつもより食べる量が減ってしまった、いつも食べていたご飯を食べない、という状態が続くと食欲不振です。
また、その食欲不振も猫の年齢によって異常と判断する時間が違います。
・1〜2ヶ月齢・・・8時間以内
・2〜3ヶ月齢・・・12時間以内
・3〜4ヶ月齢・・・16時間以内
・1歳以上・・・24時間以内
上記の時間内であれば特に異常と言えません。※持病がある場合を除きます。それ以上食べない時間が続くと病気の可能性がありますので、猫を動物病院に連れて行きましょう。
猫がご飯を食べない時間が続くと危険(肥満猫は特に注意!)
猫がご飯を食べないと肝リピドーシスという病気を引き起こす危険性があります。エネルギー源の糖分を食べ物から摂取できないので代わりに体内の脂肪を消化して栄養を取ろうとします。
その際に短時間で急激に肝臓に脂肪が集まってしまい、処理しきれずに脂肪がどんどん肝臓の細胞にたまってしまうのです。特に肥満気味の猫に起こりやすいとされています。
肝リピドーシスは生死に関わる病気です
肝リピドーシスの状態になると、肝臓は本来の機能を発揮できずどんどん肝細胞が死んでしまいます。その後、肝硬変になり取り返しのつかない事態になってしまいます。
その為、自分でご飯が食べられなくなってしまった場合は、強制給餌といって鼻からカテーテルを挿入して直接胃に流動食を流し込む場合もあります。
猫が全くご飯を食べない状態が24時間以上続く場合は動物病院に連れて行ってください。
こんな病気の可能性もあります
消火器の病気
胃捻転、腸閉鎖、慢性胃炎、巨大結腸症、便秘など
肝臓の病気
急性肝炎、肝硬変、慢性肝炎、脂肪肝(肝リピドーシス)、胆管肝炎症候群など
ウィルス感染症
猫ウィルス性鼻気管炎、猫カリシウィルス感染症、猫白血病ウィルス感染症など
その他
熱中症、異物誤飲、認知症、膵炎、胆嚢障害、肺炎、溶血性貧血、悪性腫瘍など
食欲不振を改善させるには?
まずは動物病院で病気にかかっていないか診断してもらうことが大切です。健康面で問題がない場合は、生活環境や食事に原因があるのかもしれません。キャットフードを与える場所や容器に猫がストレスを感じていないか観察し、環境の改善に努めましょう。フードが気に入らなくて食べない場合、別のフードに変えると食べるようになる可能性が高いです。しかし、いきなり新しいフードに変えると嘔吐や下痢の原因になることもあります。新しいフードに切り替える時は、今までのフードと新しいフードと混ぜて、様子を見ながら与えるようにしましょう。